ThinkPad560Xへのインストール


00、<< イントロダクション >>

     最近、家のクライアントマシンはLinuxばかりで
     FreeBSD、Windows、Solaris、MacOSは、段々と
     使わなくなってきた。



   現状は
   FreeBSD機: 基本的にBSD好きだけど入ってるマシンが
              老朽化サーバーとしては現在はFMV-BIBLO
              ノートで家庭内サーバー24H稼働中(愛)
   Solaris機: Sparcマシンは家庭で使うにはちとうるさいし
              ちと暑い。冬には稼働率アップ。(酷)

   SunOS機  : マシンとOSとも老朽化。素のXを入れたDisk吹っ飛ぶ。(泣)
   HP-UX機  : 譲ってもらって以降快音無し、冬を待つ(待)
   MacOS機  : テレビマシンとして活躍中。(諦)

   Win98機  : 過負荷使用には問題外のため家内へ譲渡(怒)
   NT4機    : クライアントとしてなら98/95より安定してる
              ものの繁雑なクラッシュ&再インストール作業に嫌気。(嫌)
              現在はCD-R焼き専用マシン。
   Win2k機  : 恐いもの見たさにテストマシンに導入して試用中(怖)
              恐る恐る使用のためか、現在まで不具合でず。

   Linux機  : メール、WEBブラウズ、文書書き、WorkPadのコード書き
              、Hot-SYNC、WEBの原稿書き、MP3音楽観賞、桃色鑑賞(?)など
              クライアント用途には多用中なれど
              サーバー用途には今だ自分自信の不慣れ&不信あり。(利)


     こうなって来ると出先(注釈*)へ持って出たノートでも
     Linuxが使えないと不便を感じる。
     出先でのメール読み書きやWEBブラウズは
     WorkPadc3 ちゃんが活躍しているものの
     家の環境と同じくLinux でできれば
     言うことなし。。。。なので。

   (注釈*) -----------------
     出先というのはこの場合、クーラーの無いコンピュータ
     部屋を出て、クーラーの効いている居間に行くことも
     含むのであーる。
     この時期(7月8月)は、冷房の無い部屋で数台のコンピュータを
     一度に稼働させた時の排熱は想像を絶する灼熱地獄、脳味噌沸騰実
     体験シリーズノンフィクションといっても過言ではない。
   ---------------------

     愛するIBM ThinkPad560X にHDDを増設したのを
     機にLinuxを入れてみた。

     ThinkPad560X の簡単なスペック
       CPU P-MMX200Mhz
       Memory 32MB --> 96MB へ増設
       HDD 2GB --> 6GB へ増設
       VideoChip NeoMagic128XD  SVGA 800x600で表示可能



     用意したデストリビューションはTurboLinuxWS6.0
     数カ月前におまけのVMware欲しさに製品版を
     買ったやつである。気に入っているWnn6も付いているし。

     MBR にliloを入れるのが嫌だったので
     当初は我家の他のマシンと同様にFreeBSD附属の
     BOOTEASY を入ようと思っていたが、1024 シリンダの
     問題が心配だったので SmartBOOT というブートローダーを
     試してみた。
     結果は大満足。。。(^ ^)v

     SmartBOOT の良いところは導入時に DOS からでも Linux から
     でもできるところ。
     つまりLinux インストール時にわざわざDOSを用意する必要が
     ないのである。

     ThinkPad560XにLinuxを入れる際の問題点は
     Windowsを残さなければならない点だろうか。
     IBMのユーティリティがWinベースのために
     なんらかのハード的な変更をこれで行なわなくては
     いけないかも知れない。

     どうせ仕事でもWindowsは使う事は無いだろうから
     ばっさりと単独OSですっきりしたかったけど、まあ
     Linux最新カーネルはFAT32もサポートしてるから
     WinパーティションはLinux側からマウントして
     使えるってことで無駄にはならない。
     ってことでHDD全部をLinuxで使える訳であーる。



     でわ、例によって忘れっぽいので
     健忘症対策の作業の覚え書きです。

     ところで、TurboLinuxWS6.0 ってなんで
     ftpインストールの項目ないのよ。
     *BSDのインストールに慣れてるとこれって不便だわ。


01、<< 作業開始 >>

     デスクトップとあまり変わらない、違うところは
     作成するブート用FDの2枚目がPCMCIAを含むものを作る事。

     BootDiskの作成は2枚必要で、ブートイメージとPCMCIAドライバ用
     DOSからならdosutilsの中のrawrite.exeでUNIXならddでイメージをFDに書く。
     DOSならそれようのバッチがあるので便利。
     dosutils 以下に boot.bat とか pcmcia.bat とかある。

     領域を空ける必要があればfipsで区分けしなおす。
     でも昔、痛い目にあったので、このfipsは信用してないのだ。
     fdiskしなおした方がいいと思うです。

     できあがったFDで立ち上げるとインストーラが
     動きだし、fidskでパーティションを切ったり、
     質問に答えていけば完了する。なんて簡単なんだ。

     TLWS6.0のインストーラの良い点はXの設定を後回しにしたこと。
     完全にLinuxがインストール終えて、再起動したときに
     Xの設定に入るから、インストール中に躓く確率が低いと思う。

     問題になるのは、デバイスを自動で認識できなかった場合
     だが、標準的な構成なら(特に動作実績のあるノートなど)
     ほとんど一発のはず。
     おうちのPCMCIAのメルコのLANカードも一発でした。


      おうちで一発で認識したPCMCIAカード一覧
      ---------------------------------------
      種類     メーカー     製品名
      LAN      メルコ       LPC2-T              (じつにあっけなく。。)
      モデム   MICROCOM     TravelCard28.8P     (じつにあっけなく。。)
      モデム   NTT DoCoMo   DATA/FAX CARD9600M2 (大抵の携帯電話に使用可。遅いけど
                                                 これもあっけなく接続。。)



      おうちで手作業で認識したデバイス一覧
      ----------------------------------------
      種類     メーカー     製品名
      LAN      corega       Ether2 PCC-T
           (じつは購入時に箱にLinux対応とか書いてあったのだが
            一発では認識せず、/etc/pcmica/config の中の
            Allied Telesyn AT-2800 の項目をコメントアウトした。
            どうやらmanfidがぶつかっているらしい。
            あ! OEMだな。これ。)



      これから試す予定のデバイス一覧
      ----------------------------------------
      種類     メーカー     製品名
      CF CARD
      ADAPTER  NTK          ???
              (これはSanDiskのCF-MEMORY64MBの
               読み書きのために使う。)




02、<< メモリの認識 >>

      TP560X のマザーが少々古いためか、積んでいる96MBが
      認識されないので、インストール後に
      /etc/lilo.conf にて指定を追記する。

      append="mem=95M"  の一行を追加する。
      当然、liloを書き換えたら /sbin/lilo を実行する。

      なぜ96MB積んでいるのにここで95Mと書くかというと
      TP560Xの場合、というかThinkPadの場合、
      BIOSが使う場所があるので、そのエリアを空けて
      おかないと起動時にkernel panicで止まる。

      たぶん新しいマシンのマザーなら何もしなくても64MB越えた
      積んでる分のメモリを認識してくれるはず。
      事実、おうちのデスクトップのマザーABIT社のBH6は問題なく
      積んでいる全メモリをfreeコマンドで表示します。




03、<< Xの設定 >>

      TurbolinuxWS6.0になってから、xの設定は一通りのOSの基本が
      インストール終えてからになった。
      これは、以前のバージョンや他のディストリビューションの
      インストールにxの設定で躓いた経験のある人には幸だと思う。

      このバージョン( 3.3.6 )になってさらにサポートカードも増えて
      いるので、選び間違いさえなければ、失敗も少ないはず。

      TP560X に使われているグラフィックチップはNeoMagic社の128XD
      で3.3.6 では問題なく XF86_SVGA で 800x600 ハイカラー表示可能

      ちょっと古いXだと Neomagic社のWEBからXのバイナリを落としてきて
      インストールして、
      # ln -s /usr/X11R6/bin/XF86_SVGA /usr/X11R6/bin/X 
      とかリンクをはってやったりしなきゃいけない。

      TP560 が古い場合もちょっと違って、グラフィックチップ自体が
      違う物を使っているらしい。

      XGA はでないものの 800x600 でも結構使える。。。
      大体がほとんどの用事は kterm で事足りるんで
      便利なのはブラウザを使う時くらいなのである。
      (あと桃色系絵画鑑賞)(^^;




04、<< カーネルのアップデート >>

      インストール中という時に、カーネル2.2.15以前にセキュリティホールが
      見つかった。わう!なんてこったい。

      インストールしようとしているカーネルは 2.2.13 なので、こりゃまずい。
      インストール後に早速、カーネルのupdate もしなければ。。

      ソースからのリビルドはすでに こちらで書いたので
      ここは rpm なんて使って見る。

      といってもえらく簡単であまり書くことはない。(^ ^;

      TLJ のftpサーバーから必要なupdate 版をすべてもらってきて
      ( ここでは kernel-2.2.16 を )
      適当な( /tmp とか ) に置き
      root になって
      # rpm -Uvh --force --nodeps kernel-headers-2.2.16.i386.rpm 
      # rpm -Uvh --force --nodeps kernel-source-2.2.16.i386.rpm 
      # rpm -Uvh --force --nodeps kernel-2.2.16.i386.rpm 
      # rpm -Uvh --force --nodeps kernel-ibcs-2.2.16.i386.rpm 
      # rpm -Uvh --force --nodeps kernel-pcmcia-2.2.16.i386.rpm 
      # rpm -Uvh --force --nodeps kernel-utils-2.2.16.i386.rpm 
      # rpm -Uvh --force --nodeps kernel-BOOT-2.2.16.i386.rpm 
      # rpm -Uvh --force --nodeps kernel-doc-2.2.16.i386.rpm 

      と叩く。

2000.11.17  -Uvh のところは -ivh として 別途新規に展開した方が
      安全かもしれない。
      うまくいったのを確認してから、古い方を消せばいいのだから。


      SCSIのHDDなどから起動しようとしてる場合は
      # mkinitrd -f /boot/initrd 2.2.16

      などとしてRAMディスクイメージを作る。

      /etc/lilo.conf の内容がそのままでよければ
      # /sbin/lilo として

      # /sbin/shutdown -r now と再起動する。


      これで新しいカーネルにアップデートできた訳だが
      パッケージのままでは標準のどでかいカーネルのままで
      なんとも悲しい限りである。

      やはりここでもう一度、リビルドせねば気がすまないでしょ。ね。ね。

      root になって
      /usr/src/linux/configs/ 以下にある.config の元になる
      ファイルを適当に拾って、../.config へコピーする。

      # cd /usr/src/linux/config
      # cp kernel-2.2.16.config ../.config      
      # cd ../

      # make menuconfig
      # make dep;make clean
      # make bzImage

      # cp arch/i386/boot/bzImage /boot/vmlinuz-2.2.16-2
      /etc/lilo.conf を編集して元もとのvmlinuz を old に
      今作ったvmlinuz を newにして、デフォルトも new で
      # /sbin/lilo

      んで大丈夫なら
      # /sbin/shutdown -r now



05、<< メールとかニュースとかに使う >>

      linux が入ったんなら、メールやニュースに使うでしょ。
      もちろんWEBもだけど、TLWS6.0にはブラウザは元々
      Netscape4.61が入っているので、事足りる。
      でもこの辺のバージョンは、Java 関係がやばいので
      設定でJavaは切っておいた方が吉でしょう。

      んで、メールですが、Sylpheed というすばらしい GUI ベースの
      メーラーがあるんですが、これをノートの800x600で使うのは
      ちと辛いかも。

      そういうときは、やっぱり mnews でしょ。
      ニュースも読めて動作も速い。
      kterm で小さい画面でも問題無しだし。
      VGAでも行けちゃうから、緊急でX無しでも大丈夫。
      mnews のInstall Note はこちらを見てくらさい。

      最近はWanderlustを使ってる人も増えてきましたね。
      こちらもメール&ニュースの読み書きができて
      しかもトレンドですから、気になります。
      でもXemacs ってあんまり使ってないしなあ。


     



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     以降は現在、余暇を見て執筆中です。
     しばしお待ち下さいませませ。m(_ _)m
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      それでは



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