SCSI disk for Sun SPARC format 記録


はじめに
	お約束の事柄ですが、このページに書かれている内容は無保証です。
	あくまでも自分の責任において行なって下さい。このページの内容を実行して、
	WSのデータ、ハードウェア等が失われたり壊れたとしても 当方は一切責任は負いません。


はじまりの動機
	そこらにあった PC 用の SCSIのHD をSunSS マシンで使えるようにしてみました。
	通常の PC に付ける時に比べ少々手間が掛かりますので、この辺で専門店などへ
	依頼する人も多いのではないでしょうか。
	専門店への依頼はやはり、金額的に大きな負担です。せっかく最近では手が出る
	値段になってきた ちょっと古い SS マシンを安く入手してもこれでは痛いです。
	そこで全部、自分でやってしまいましょう。


1)準備するもの a.SunOS4.x が動作している SSマシン(sun4c、sun4mなど)が必要です。 我家ではSS2(RAM28Mbyte)を使用しました。 b.SCSI のHD から情報を取るための便利なツールscsiinfo のソース freeなのでいろいろな所に転がっていると思いますが、無い人は こちらからどぞ c. gzip gcc などのお約束ツールがインストールされていること 2)scsiinfo のインストール ローカルにscsiinfo のソースは落としてきましたか? たぶん /usr/local/src/scsiinfo なんてところにあるんでしょう。 では gzip で解凍して展開します。 % cd /usr/local/src/scsiinfo % gzip -d scsiinfo-3.3.shar.gz | sh Makefile を修正します。 % vi Makefile cc = gcc <-- cc では試してません。 LIBRAIES = -lkvm SUNOS_VERSION = 4.1.4-JL CFLAGS = $(DEFS) -O2 $(INCLUDEDIRS) LDFLAGS = -s RM = /usr/bin/rm -rf ---- INSTALL = /usr/bin/install |---お手元の環境に合わせて ETCDIR = /usr/local/etc | 下さい。 MANDIR = /usr/local/man/man1 ---- GROUP = kmem 以上、書き換え % make % su # make install # make install.man 3)scsi HD をハード的につなぐ いったん、WS を落として、電源を切り ターゲットのHDをつなげます。 この時、HD の scsi ID に注意です。 Sun では 外付けの scsi ID は決まっていますので、2 〜 5 にします。 ブートディスクの(sd0)はID=3 以下増設ディスク(sd1)、ID=1 (sd2)、ID=2 (sd3)、ID=0 CDROM (sr0)、ID=6 あと持っていませんが MO (sd2)、ID=2 DATなどのテープ (st0)、ID=4 (st1)、ID=5 などらしいです。 4)OS に認識されているか。確認 SunOSをブートして 立ち上げのメッセージを見て、sdxx と認識されているか 確認します。 5)scsiinfo でSCSIディスクパラメータの取得 % scsiinfo -F /dev/rsdxc > sdx.dat # rsdxcは実際のデバイス名 6)/etc/format.dat の編集 上で取り込んだ sdx.dat の内容を見て /etc/format.dat を編集する。 つまり、最初からの format.dat にはPC用のディスクパラメータは 書いてないので、追加、編集する作業です。 もちろん、format.dat に書かなくても、次の format ユーティリティの 中で type 指定を other とやってその場で手入力する事もできますが 準備しておくに越したことはありません。 あ! でもこれがインストールの時などで cd boot して munix を 立ち上げている場合はできないので、その場合はやっぱり手入力 です。 7)format ユーティリティ a)ユーティリティについて SunOS の format ユーティリティは SunOS 下で動作し、メニュー形式で ディスク保守作業一般を行います。 format ユーティリティの使い方は当然ですが man format で聞いてください。 親切に教えてくれます。このあたりは使いものにならない windowz の help と 大違いですね。 ローレベル・フォーマットもこのユーティリティの中でできますが 通常はやらなくて大丈夫です。 b)パーティション定義 実際は /etc/format.dat に定義されている情報で決まります。 sdxxa sdxxb(スワップ用) sdxxc(ディスク全体) sdxxg sdxxh などをどのくらいの容量にするかを決める。 標準設定だとすると、現在は sd0a sd0b sd0c sd0g sd0h などになっているはずなので、これにパーティションを1つ追加するとしたら sd1g などとします。 ### ブロックサイズ、スタートシリンダー について ### パーティションを設定するときに 各スタート・シリンダー と ブロックサイズについて聞かれます。 通常は a パーティションであれば シリンダー 0 から始まります。 それ以後 、 b は a の終わりから順次始まりを指定します。 ブロックサイズは 確保したいMbyte数に2048をかけます。 c は全体なので 0 から終わりまでです。 また g などしかないなども 0 から 終わりまでです。 追加するディスクの容量が 1G で パーティションG,Hをそれぞれ 500M づつ 確保するとします。 例 start cl block size パーティション g 0 1024000 パーティション h X 1024000 訂正とお詫び)パーティションhのスタートシリンダーを0と書いてました。 実際はパーティションgを入れてprintコマンドでgの終シリンダーが判るので、それを入力します。 各パーティションを設定する毎に print コマンドで確認すると 現在の設定一覧が表示されて次の start シリンダーをいくつに すればいいか計算せずに判ります。 当然ですが、スタートシリンダー位置が前のパーティションの中 だとまずい事になりますので、必ずprintコマンドで確認しましょう。 まずい例:( 指定はできてしまう。) |<--------- a -------->| 0シリンダ 78シリンダ |<---------- b ----------->| 70シリンダ c)ラベル付け マウントポインタの名前を付ける。 例えばシステムの最初のディスクでは sd0a / sd0b swap sd0c 全体 現在使用中のディスクでデータなどが入っているディスクの ここをnewfsしてはいけません。 sd0h /usr sd0g /home などになっている 追加するディスクの場合は sd1c 全体 sd1h /usr0 などとして、後で説明する mount でどこかの ファイルシステムの下へマウントする。 つまり / の直下に付ければ、/usr0 となるし、 /home の下へ付ければ /home/usr0 とかなる。 8)newfs 以下の /dev/rsd0x に対しては、OSからすべて再インストールなどを する場合のみです。現在の環境を消したくない時はやってはいけません。 # newfs /dev/rsd0a # newfs /dev/rsd0b # newfs /dev/rsd0g # newfs /dev/rsd0h 以上は現在、動いているSPARCマシンならやってあるので 更にやると内容が消えます。 ディスクを追加する場合は # newfs /dev/rsd1g とか # newfs /dev/rsd1h とかします。 9)mount 通常のローカルディスクにマウントする場合です。 # mount /dev/sd0a / # mount /dev/sd0g /usr # mount /dev/sd0h /home 以上はすでに使われていれば、やってあるので 追加する場合は # mount /dev/sd1g /tuika とか # mount /dev/sd1h /tuikadisk とかします。 /etc/fstab に登録して、起動したときに認識させるといいでしょう。 10)おしまい 以上の方法で私は手元にある 古い PC用のSCSI DISK や 安く譲ってもらった PC用の SCSI DISK をSPARC マシンで活用しています。 ちなみにドライブは メーカー: IBM SAMSUNG Quantum 名: PLS-30854S Empire 1080s 容量: 535M 840M 1G 現在、売られている中古の SPARC マシンはハードディスク容量、メモリ容量 などによって値段が変わったりしてます。 つまり、同じ機種でも ハードディスクの容量が小さかったりすると 思ったより安く入手できたりします。 で、本体を安く買って ディスクを自分で増設すれば、結構お得になる事もあります。 また、現在の PC パーツ市場においては 500M 〜1G、1.6G など小容量では 全然、需要は無いようです。しかしこれらのディスクは 一時期、主用な 容量だったために中古市場などでは結構、見かけますし、お値段も リーズナブルなので流用にはもってこいですね。 それでは ふろ〜む しんたろ@茨城県境町の空のしたより ∩ ∩ ( ̄。 ̄)..zzZ E-mail 〜(_ x _) URL http://shin.nu/
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